真三その15（最終回）

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その14

まとめです。
身の回りの狭いところから果ては世界の命運を賭けた戦いへと身を投じるメガテンならではのセカイ系的お話は今回も健在。
…なのだけど、今作においてはボンバーされた東京で俺一人という孤独感を推す必要があったため友達含むNPC連中のシナリオにおける扱いが軒並み切ない事に。
主役以外どうでもよくなるのも当時流行していたセカイ系っぽいよね！一番湿度の高そうな先生ですら再会は相当後だし出会って5秒でお別れの後あっさり死んだ。極度乾燥。フリーズドライ製法。
身近な存在だった（男）友達や記者マネカタが変貌して行き最終的に全部死んだぜ！俺が殺したぜ！ってなるシナリオは…まあ結構味わい深かったです。
だからこそ先生とか女友達とかともうちょっとこう異性感を覚えられる繋がりが欲しかったです。いや直接的な意味じゃなく。合体とかそこまで行く訳じゃなく。行ってもいいけどね個人的にはね。女友達はしてたけどね合体。性的な意味じゃなくてね。
真二ifサマナーハッカーズとヒロインに対してはそういう繋がりが結構重点されていたんだなと改めて感じる位には…こう…主人公のディンゴが無くなっちゃったよって思う位にこう…
SJのヒロイン？アーサーでいいんじゃないすかね。あれはあれで別れが切なくなる位にはヒロインでしたよ。



単純なロウカオスの左右感だけでないコトワリ？コワトリ？とは言うものの後の作品に続かなかったという事はつまりそういう事だったんでしょう。
元々のロウカオスだって極論も極論なEDになるとは言えお前らも結局そこは変わらないのかよ…！って位に極論に突き進むのでこう…
実際にED見てみたらその辺の感想も変わるかも知れませんけどね。弱肉強食と言いながらファックスアンドスラッシュみたいな産めよ増やせよ的結末になるかも知れないし。
後発だから当然なんだけど、SJのクルーの面々がロウカオスそれぞれのルートに行った場合の、あーこれはやっちまったな…的虚脱感までは得られなかったです。あれは凄かった。やっぱそれまでの付き合いの積み重ねですよ。
氷川はともかく男友達と記者はそれなりに付き合いあったし変貌度合いもおっお前そんな変わっちゃうんか…ってのはあったけど。方向性はともかく。えそんな急に方針転換？打ち切り回避のため？みたいな。
女友達はなんかこう…すごいですね…。



その分、東京が吹っ飛ばされた感と、滅亡した東京で俺一人感と、何よりもあー俺デーモンになっちゃったよ感はすごく強いです。むしろこの一点特化。
己の世界も人との繋がりも何よりも己自身も全部諸共ボンバーされた感はナンバリング作品に相応しいいやさ随一と言ってもいい位。真四以降は未経験だけど。
タイトル通り転生しています。何もかもが。女神要素はどこ行った。そんな感じ。先生？ありゃただのNPCだから…女友達？どうだろう…
荒れ荒野と化した東京で一人ほあーって叫ぶ。この没入感はかなり凄いです。多分BGMもかなりいい仕事してるからだと思う。東京受胎の曲とか大好きですもん。あとメインテーマ主軸に据えた各BGMも。
そりゃサントラも買っちゃうわって位。マニアクスもだ。遊ぶ前から。それでいいのか。だめじゃないか。いいんだよこれを予見してたんだよ。と適当言ってみます。
…そう言や今作ケロちゃんとの繋がりもないんですよね。なのでより一層孤独感がある…のかも。マニアクス周回要素で縁は多少あるらしいけど。へーって言っておこう。へー。



シナリオのお話はここまで。えマニアクス？ダンテいい男ですね。
システム面は、仲間が成長！育成！が全てじゃないかと思います。プレスターンの妙と合わさり最強に思える。いや割とマジで。
登場悪魔が少ないのは初のPS2作品だから仕方なかったんす。ペルソナは置いといて。モーション使い回しもさておいて。
主人公含めてどのスキルをどう組み合わせるか、どう継承させてどう運用するか、みたいな楽しみ方は過去作と比して倍増いやさ3倍増くらい。マジで。
なんならモーションとか見えるからその辺は携帯機のSJよりも愛着湧くかも。ボイスもあるぜ！動く！喋る！光る！
戦闘の難易度歯ごたえもバッチリ。育成完了した自慢の悪魔で攻略し甲斐がある。手ごたえ足りなければ難易度引き上げればいいんじゃないんですかね。



ダンジョン探索もかなり楽しかったです。個人的には。今までの3DダンジョンRPG的なのも嫌いじゃなかったけど。
今作ではcompが無いのだ。だから三人称視点でぐりぐりねりねり視点動かしたりしながら楽しむのだ。飛んだり跳ねたりしないってのは…そういうもんだと割り切れば個人的には別にって感じです。
なんもかんもオープンワールドの各作品っぽく動かせる必要はないと思うのです。勿論ある程度の嘘は必要だとしても。（行けない場所に柵とかそういうのね）
それよりも何よりもそれっぽい東京の各地（ボンバー後）を探検ぼくらの街できる！令和のこの時代のグラフィックで！リアル君もすぐに体験！は特筆されるべき所。
割と本気でそれっぽいんですよ。丁度2003年発売日のこの頃に東京23区を主な生息域としてたから余計に。特に池袋とか東池袋駅とか超それっぽい！
有楽町は似てないじゃないかって思ったりもしましたがあの辺主戦場にし始めたのが2017年頃だから仕方ないのだ。そりゃイメージと違って当然だわ。
東池袋なんかはあの頃からの付き合いがあったから勝手に脳内で当時の光景とかイメージできてたんですな。今は区役所庁舎とかあるから全然違う筈。多分ね。

満月時のみ開封可能な宝箱はもう滅ぼしちまっていいんじゃねえかなとか、
悪魔会話も仲間に入るか否かのみのコスパ最強タイパ最大な令和のご時世になっちまったなとか、
やっぱガンでガンガンしたいとか、
細かな不満点も無い訳じゃないですが、後はいいです。大体いいです。成程こりゃ名作だわと唸る程。シナリオ以外は。いやでも2003年当時の感性だったらシナリオに対して今と違った感想かもだけれど。
ガンでガンガンする快感はダンテ仲間にしたら大体満足しました。やだこの人スタイリッシュにガンでガンガンしてくれる…超頼もしい…



あと個人的にむむむと思う点は、今作においてムフフが皆無な点。いやこれは己がすけべだからではなく。本当だよ。本当だってば。本当だっつってんだろ！いい加減にしろ！
グラフィックとか暗にぼやかされた設定とか会話中のピーとか、そういう絶妙に配置されたムフフ感がメガテンの背徳感というか隠れて悪い事しちゃってる感があって好きだったんです。
本作における悪魔の絵についてもムフフ感を感じない訳じゃないのだけど、綺麗でスタイリッシュになり過ぎたというか、その裏に匂わせるムフフ感が無いというか、なんかそんな感じ。なんでだべ。会話とかが原因なんかな。そんな気分。
これが昨今のなんかに配慮した令和最新のメガテンなのか、それとも当時からこんなんだったのか、その辺は不明。ムフフに詳しい人にその辺語って貰いたいですね。
ヒロインの有無とかムフフ担当が絶無とか真三ならではの事情は結構あるんですけどね。あと平常時ご立派様。こんなの立派なディンゴじゃないわ！ただのフニャディンゴよ！動く姿は結構リアルディンゴなんですけどね。ぷるぷる感とか。
※女友達ルートが実は相当ムフフとかそんな隠し要素があるかも知れないけれどね！やってないから判断するには候げふん早計かもね！



大体そんなゲームでした。
おすすめです！いかがでます！！１！！と声を大にして言えるかというと、シリーズ経験者で真三未経験者、或いはPS2で原作散々遊んだ人とかならいかがでる感じですかね。
ただの高校生だった俺が異世界と化した東京で一人孤独に悪魔として転生し今までの友達とかをHASSO-BEAT、とかそういう系が好きなら手を出してもいいと思います。
あと主人公をゲーム画面上で終始見続ける必要があるので、主人公の外見がダメって人はいかがでません。この辺は3DダンジョンRPGとは異なる点なんですよね。
中古で安いしダンテDCLとか中古でも買えるからごあんしんです。真四はその辺もうどうにもできなくてねえ…



そして四度目の転生へ…いやこれがですね相当にですね…